「花燃ゆ」を検証すると現在の日本が透けて見えるかも!

2015年01月03日 19:54

●「花燃ゆ」を検証すると現在の日本が透けて見えるかも!


■NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」が、いよいよ明日から始まりますが、
いままでの明治維新の歴史認識から一歩でるか否かが興味深いです。

実際、吉田松陰は「尊皇攘夷」を唱えていた頭目であり、
幕末に開国に舵をきった幕府を批判したのが薩長閥だったのですが、
いままでのように開明派が幕府ではなく
「異国船打払令」を1842年に幕府が廃止したにも拘わらず、
それを無視して20年後の1863年と64年に
長州藩が英国や米国など四か国との「下関戦争」は、
近代化へ進むべき情勢を見間違った長州藩の汚点ですが、
長州藩の敗戦の賠償を幕府が支払っていました。
それを批判的に描かれたものは、いままでテレビドラマや映画はほとんどありません。

この20年間の損失は、現在に連なる根本的な問題を含んでいるのです。

実際、哲学・政治・経済用語など現在も使われている西洋発祥の概念は、
幕末遣欧使節団がもたらしたものです。
西周、津田真道が哲学や法概念、
万国公法を持ち帰った榎本武揚(釜次郎)や、
福沢諭吉などは幕末遣欧使節だったので、
それを上回る明治維新政府遣欧使節団の中に人材は見当たらないでしょう。

明治政府側からの明治維新の美談には辟易します。
そろそろ一次資料に基づく事実が語られても良い時代になっていると思っています。

GHQ占領下のインチキを検証できた後には、
明治維新の実態も明らかにする必要があると思っております。


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※ジャーナリスト水間政憲;インターネットだけ転載フリー〈条件・全文掲載〉http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/