《高倉健と任侠映画に隠された真実》

2014年11月27日 09:48

●《高倉健と任侠映画に隠された真実》


■上京して来た当時、明大前に住んでいて、
毎日行っていた銭湯のオヤジさんと仲良くなり、
時々、
ビラ下券(銭湯に貼っていた日活や東映の映画ポスターに付いていた入場券)を
頂いていました。

1960年代後半から1970年代前半は、任侠映画全盛期であり、
当時はあまり考えませんでしたが、
20歳前後で復員した血気盛んだった日本兵たちは皆、
当時、50歳前後で各ジャンルの主導的な立場になっていたのです。
映画界も例外ではありませんでした。

そのような時代に人気を博していたのが、任侠映画だったのです。

映画は、その時代と社会の要請がなければ、シリーズ化されることはありません。

当時の日本人が、唐突に「ヤクザ」を礼賛するようになった訳ではありません。
高倉健が主演した任侠映画は、高倉健が「正義」で
「我慢に我慢を重ね、最後に爆発して悪党を斬って斬りまくって終了する」のが、
毎度お馴染みのパターンでした。
映画は異常な熱気に包まれており、
観客は終了後は自信満々胸を張って映画館をあとにしていました。

そこに密かに隠されていたのは、高倉健を「日本帝国陸軍」として見ると、
スッキリはわかる構図になっていました。悪党は「中国」であり「英米」だったのです。

銀幕で忍耐強く我慢していた健さんが、
とうとう堪忍袋の緒がきれて立ち上がるシーンでは、
「ヨォー!」とか「いいぞ健さん」と掛け声があがっていました。
戦争の記憶がまだ覚めらぬ日本人にとっては、
「通州日本人大虐殺事件、大山中尉惨殺事件を隠忍自重していた日本軍が
 1937年8月13日に中国からの攻撃に応戦した日支事変」と
「米国の石油全面禁油措置やフライング・タイガーズ(偽装義勇軍=米正規軍)の
 中国戦線での日本軍への攻撃に対する自衛としての真珠湾攻撃」を
ダブらせて作られていたので、
観客は熱狂的に受け入れていたことは間違いありませんでした。
それは、東映の監督だった伊藤俊也氏が
映画『プライド・運命の瞬間』のメガホンをとったことで、「変節した」などと、
反日勢力の批判を浴びたとき、「もともと俺の歴史観だ」と開き直って
喝采を浴びたときに確信しました。
伊藤氏は1960年に東映の助監督になっており、監督になる前に
「任侠シリーズ」に関わっていたことで、あの任侠シリーズの根底にも
「プライド」と同じ歴史認識が通低していたと納得した次第です。

1960年代は、大映が勝新太郎と高村高廣の「兵隊やくざ」をシリーズ化して、
人気を博していた時代で、その中で「慰安婦」がでてくるシーンもあり、
和気あいあい「性奴隷」などとかけ離れた存在として描かれていました。
是非とも「兵隊やくざ」をテレビで再上映してもらいたいですね。
興味のある方はレンタルして観てください。

「兵隊やくざ」シリーズも「任侠」シリーズも、
通低していた歴史観は、
GHQに歪められた「歴史認識」への批判と捉えると分かりやすかったのです。

これから、年末にかけて高倉健主演の「任侠シリーズ」が、
上映されると思われますが、帝国陸軍と中国・米英との戦いとの視点で観ると、
新しい発見があり楽しめると思います。

中国で大人気の高倉健さんですが、是非、皆様方周辺の中国人の友人に、
「高倉健が演じている『やくざ』の真の姿は、
 帝国陸軍の「中国での戦い」の姿をダブらせている」と教えあげてください。
複雑な気持ちになるでしょうね。



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